2010年3月10日水曜日

宙に浮いた年金記録をもう一度確認しよう!

今日は、栃木社会保険労務士協会の講習会参加の為、宇都宮市まで行ってきました。

佐野市からはナビ検索で約2時間でした、やはり結構遠いですね。

その講習会にて役所等での社労士の無料相談では、労働相談と年金相談が多いとの話がありましたが、考えてみれば私自身もよく年金については質問を受ける事が多い様に思います。

やはり、複雑化した年金は一般の方には難しく、自分は年金がいくらもらえるのか?、またなんでこんなに少ししかもらえないの?と聞かれる事も多々あります。

よって、今日はまず一時期問題になっていた「宙に浮いた年金記録」についてご説明致します。

★基礎年金番号導入時に生じた問題について

社会保険庁は基礎年金番号という、一人ひとつの番号で個人の公的年金記録を管理しています。

2007年に国会で問題となった、「宙に浮いた記録」とは簡単にいうと、この基礎年金番号がついていない年金記録のことを指し、約5000万件あると言われております。

★なぜ、このような問題が発生したのか?

公的年金は会社員の場合は「厚生年金」、自営業者や専業主婦、学生は「国民年金」というように職業によって加入する制度が異なります。

かつては、社会保険庁は制度ごとに付けた専用番号で、それぞれの加入・納付記録を管理していました。ところが、1997年から前述の基礎年金番号で一括管理するシステムに切り替わり、その際、当時加入していた制度の番号が基礎年金番号となりました。基礎年金番号にならなかった制度の記録は専用番号のまま、社会保険庁のコンピュータに残され、宙に浮いた年金記録になってしまったのです。
★ポイント(ブルー以外の年金手帳は要注意)
基礎年金番号導入と同時に年金手帳が変わりました。
1997年以降に公的年金に加入した人の年金手帳は表紙がブルー
1996年以前に公的年金に加入した人の年金手帳は表紙がオレンジ
よって、オレンジの年金手帳をもっている方は要チェックです。
※ブルーの年金手帳が2冊以上ある場合には統合手続きが必要になります。
★オレンジの年金手帳の方必見!
下記の項目に該当する場合には必ず確認してください。
確認漏れで気がつかないと受給する際に損することになります。
①4年生大学卒業後、会社に就職した。
②脱サラした。
③結婚退職後、専業主婦になった。
④転職経験があり、失業期間があった。
⑤転職、転勤などで、職場が変わった。
⑥住所が変わった。
⑦氏名を間違えて読まれやすい。